研究者

理化学研究所 知能行動制御連携ユニット ユニットリーダー

人はどのようにして動いているのでしょうか。普段私たちは歩いたり走ったりしているのはもちろんのこと,箸を使ってご飯を食べたりスマホをいじったり,と様々な動作を深く考えることなく行っています。どこの筋肉にどのくらい力を入れれば,箸でご飯をつかんで口まで運べる,などわかるわけがありません。私たちは小さい時からの成長の中で多くの運動を学び,意識することなく様々なことができるようになってきました。

ではもし何らかの病気によりこのような動作ができなくなってしまったら,どうなってしまうでしょうか。思うように体が動かせない,やりたいことができない,これは大変つらいことです。何としても再び同じように動けるようになりたい,これは病気をした人すべてが思うことでしょう。でも,何も考えずにできていた動作をどのようにして取り戻せばよいのでしょうか。これまでの成長と同じぐらい時間をかけて取り戻さないといけないのでしょうか。

人がどうして動けて,なぜ病気により動けなくなり,そしてどうすれば再び動きを取り戻せるのか,これはまだまだ分からないことの多い問題です。この偉大なる謎に対する答えに最も近づいているグループの一つがここボバースリハビリテーション教育センターの療法士の先生方かもしれません。

どうして自分はうまく動けないのか,何がどう変われば動けるようになるのか,リハビリを受ける際にぜひ療法士の先生方によく聞いてみるとよいと思います。きっととても面白い答えが返ってくるでしょう。そしてそれは時にとても遠回りのように感じるかもしれません。でも実はそれが回復への一番の近道。リハビリをする側と受ける側の両方が,どうすればよくなるのか,を分かりあってトレーニングに取り組めれば,より良い方向に進んでいくことでしょう。

理化学研究所 下田 真吾様

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